「青島くんはいじわる」2巻のネタバレと感想をご紹介します。
「青島くんはいじわる」1巻では、偽装カップルだった雪乃と瑞樹が改めて恋人になったところで終わっていました。
正式に付き合い始めたものの、独り身だった頃の習慣や年齢差から一人焦りを感じる雪乃。
そんな中、予定通り結婚式が迫り・・・両親を前に瑞樹がまさかの爆弾発言!?
付き合ってからも一筋縄じゃいかない「青島くんはいじわる」2巻のネタバレをどうぞ!
「青島くんはいじわる」2巻のネタバレあらすじ
自分の気持ちに素直になった雪乃は、改めて瑞樹と付き合うことになりました。
しかし、そんな雪乃を襲うのは「9歳も年上であるために振られた」という悪夢。
現実の瑞樹は、歳の差なんで全く気にしておらず、名前を呼んで欲しいなんて甘えながら雪乃を溺愛しています。
瑞樹からの愛情に慣れない雪乃としては、そんな現実の方が夢のようで、正直なところ戸惑いの方が大きいのでした。
そんな相談をタカコにした日、瑞樹が残業で家に来れないと伝えにきます。
久しぶりに一人の時間を過ごせることを喜ぶ雪乃。
瑞樹と一緒にいたくないわけではないけれど、一人で過ごす時間もまた雪乃にとっては大事な自分の時間でした。
お酒を飲みながら至福の時間を過ごす雪乃でしたが、そんな時玄関のチャイムが鳴ります。
扉の向こうに立っていたのは、残業帰りの瑞樹でした。
無邪気な顔で「来ちゃった」と笑う瑞樹に、雪乃は慌てて部屋を片付けに戻ります。
瑞樹を招き入れる雪乃ですが、その表情はどうしても浮かないものになってしまいました。
自分の来訪が歓迎されていないことに気付いた瑞樹は、雪乃の「今日は一人だと思ったから」という言葉に機嫌を損ねてしまいます。
部屋に上がることなく、お土産だけを置いて帰ってしまった瑞樹に謝罪の連絡を送るも、返事はそっけないまま。
ちゃんと話したい、と雪乃は今度はいつ瑞樹が来ても良いようにと準備を進めました。
食材を買い足し、部屋を片す雪乃は、自身の身なりも整えなければと財布を片手に家を飛び出します。
しかし、結局その日に瑞樹がくることはありませんでした。
薄着をしていたためか体調を少し崩してしまった雪乃ですが、偶然通勤時に会った瑞樹の優しさが嬉しく、自分もそれにきちんと向き合いたいと思ってしまいます。
懇願する雪乃の誘いを断りきれず、渋々雪乃の部屋を訪ねる瑞樹。
そんな彼を待っていたのは、気合の入った食事とムードの漂う薄暗い部屋・・・そして、セクシーな下着姿でばっちり化粧を決めた雪乃の姿でした。
「私は年上で可愛げがないからこそもっと頑張らないと」と気負う雪乃に対し、
瑞樹は「もっと気を抜いて、隣にいて欲しい」とお願いします。
そんな一波乱もありながら無事に仲直りをした瑞樹と雪乃。
いよいよ妹の結婚式に参加するため、二人は雪乃の実家へと向かいます。
目立つから、という理由で軽い変装を瑞樹に施した雪乃は、両親のリアクションに怯えながら帰省しました。
しかし、実家で待っていたのは両親ではなく、いとこの「生意気ざかりな女子高校生」凛でした。
瑞樹を品定めするような凛と共に家族の帰宅を待ち、雪乃が懸念していた瑞樹と両親の対面を果たします。
瑞樹の機転により交際のスタートを自然なものにした二人でしたが、年齢を聞いた両親の反応は芳しくありませんでした。
雪乃が年若い彼氏を連れてきたことで浮き足立つ家族の様子に、凛はどこか冷めた様子です。
少しからかってやろうと瑞樹を散歩に誘う凛。
しかし、一筋縄ではいかない瑞樹の態度や素顔に対し、逆に凛が翻弄されることになってしまいます。
瑞樹と話せば話すほど、凛は何故瑞樹が雪乃の彼氏なのか納得できません。
以前はもっと綺麗だった雪乃が、どんどん「あんな風になりたくない」と思ってしまうような女性になってしまったことに憤りが隠せない凛。
しかし、雪乃は昔の方が綺麗ではあったけれども、ずっとその中身は変わらず、凛にとっては「大嫌いで大好きな存在」だと気付かされました。
凛の悪戯は大きなトラブルにもならず、無事家族にも認められた瑞樹。
しかし、その夜、幸せに浸る雪乃の隣で瑞樹はこう言いました。
「僕、結婚は考えていないので」と・・・
「青島くんはいじわる」2巻の感想をネタバレ紹介♪
続いて、「青島くんはいじわる」2巻の感想をお伝えします!
共感性が高すぎる・・・!
今回の話を読んで思ったことは「わかる~、共感性すっごく高い!」でした。
特に2巻の始めを飾る4話は雪乃の気持ちが伝わり過ぎて、逆に辛くなりました。
一人の時間に慣れてしまうと、例えどんなに仲の良い人と楽しく過ごせていても、その後に一人の時間を欲してしまうんですよね。
長年の付き合いがある相手でも、気の置けない仲だったとしても、それでも全く気の使わない相手っていないと思うんです。
気を遣うことが苦痛とかでは無いのですが、時々ふと他人の視線や気配を感じない自分だけの時間と空間が欲しくなる…というのでしょうか?
「気を遣わなくても良いよ」って言ってくれる子も勿論いたりするのですが…
相手がいるのに全くいないものとして扱う自分がまた嫌になってしまうんですよね。
気を遣わないために気を遣う…みたいなのがすごく嫌で、余計に一人が恋しくなってしまいます。
後、これは私の感覚ではありますが、事前連絡無しの訪問は本当にやめて欲しいです…!
会いたくなった、というのであれば、電話で良いので家に着く前に連絡を入れて欲しい派です。
付き合いたての恋人相手なら尚更、見られたくない自分の姿というのがあるのです。
化粧前の顔、生活感溢れる部屋、その他公にできない趣味嗜好…その他諸々があるのです。
勿論、いつまでも隠し切れるものでは無いでしょうが、何事もなくタイミングというものがあります。
本当に、突然は、心臓に悪いです!
しかし、そんなことがありながらも、捨てられまいと努力する雪乃の健気さですよ。
相手が一回り近く年下、というのもあるのでしょうが、本当に瑞樹との関係が楽しいのでしょうね。
その努力が最適であったかはともかくとして、相手の気持ちが離れていかないように努力する姿はとてもいじらしいです。
付き合い始めると、これまで見えてこなかった相手の一面がよく見えるようになります。
それは良い面もあれば、悪い面もあるでしょう。
最初は相手への気持ちが溢れて仕方なかったとしても、徐々にその熱は落ち着いてくると思います。
その時、好きでいるための努力と好きでいてもらうための努力をすることが、残りの長い人生を共に過ごす上で大切になってくると思います。
雪乃のように相手に対して好きでいてもらうための努力を惜しまない人は、相手にとっていつまでも魅力的に映るのではないでしょうか。
身内と結婚
雪乃の家族といとこの凛が登場しましたね。
案外あっさり雪乃と瑞稀の関係を受け入れたご家族に対し、一番手強かったのがこの凛ではないでしょうか。
昔は綺麗だった、と雪乃のことを評しながら、今の雪乃は「嫌い」と言う凛。
その気持ちはすごく複雑なのでしょうね。
きっと、美人で面倒見の良い雪乃は凛にとって憧れのお姉さんだったのかもしれません。
それが、年々歳を取るにつれ、普通のおばさんになっていくことが信じられなかったのでしょう。
「本当はもっと美人で、もっと素敵な女性なのに」って気持ちが凛の心のどこかにあるのかもしれませんね。
嫌い、というよりは「もったいない!」という気持ちなのかも・・・?
そう思うと、跳ねっ返りな性格の凛ではありますが、とても可愛らしい子だなぁ、と思ってしまいました。
もう少し大人になって、落ち着いてきたら、きっと雪乃と瑞樹にとって可愛い妹分になるのではないでしょうか。
そして、やはり出てきましたね・・・結婚話!
瑞樹はどうやら結婚願望がない様子ですね。
まだ視野に入れていない、と言った感じではなく、きっぱり「考えていない」と断っていますからね。
逆に、ショックを受けている、ということは、雪乃には多少なりと結婚に対する未練があったのでしょう。
雪乃自身、少し自分の考えを整理できていないところがあるように見えますが、気まずいですよね・・・
一人が楽、と一度は割り切ったものの、瑞樹となら・・・とも思ったのでしょう。
これは大問題ですね。
瑞樹となら関係を発展させられそうと思った雪乃と、今の関係を継続したいのかもしれない瑞樹とでは、時間を重ねれば重ねるほどズレが生じそうです。
「結婚」というアラサーの避けては通れない問題を、最悪の形で意識することになってしまった雪乃。
新たに登場した雪乃の同期、藤原将也とタカコの二人から結婚生活についての話を聞いた雪乃が、今後どんな形で瑞樹と腹を割って話すのか気になります。
また、藤原もなかなかクセの強そうなキャラクターなので、次巻から活躍してくれることを楽しみにしてしまいますね。
「青島くんはいじわる」2巻ネタバレまとめ
瑞樹と正式に付き合い始めた雪乃。
そもそもの始まりであった妹の結婚式にも参加し、無事に終わる・・・と思いきや、瑞樹はまさかの「結婚は考えてない」!?
瑞樹に話を聞きたい気持ちと、相手の負担になりたくない気持ちの間で揺れる雪乃。
「結婚」について瑞樹はどう思っているのでしょうか?