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青島くんはいじわる /1巻ネタバレ!35歳OL、9つ下の彼氏ができました

「青島くんはいじわる」1巻のネタバレと感想をご紹介します。

独身を満喫中の葛木雪乃は、妹の結婚式に彼氏同伴で参列することに。

しかし、彼氏とは半年前に別れたところ。

困った雪乃は行きつけの店で出会った、同じ会社の「王子」青島瑞樹に同席を頼みます。

あっさり了承した瑞樹でしたが、偽りの関係は式の日だけでなく・・・!?

 

9つ下の偽彼氏に振り回される雪乃の恋愛を描く「青島くんはいじわる」1巻のネタバレをどうぞ!

 

「青島くんはいじわる」1巻のネタバレあらすじ

35歳の誕生日を目前にした葛木雪乃。

妹の結婚式に呼べるほどの関係を築いた彼氏と半年前に別れたきり、男の気配はかけらもなく、会社ではすでに「小言ばかりのうるさいおばさん」扱いでした。

そんな雪乃が営業としてバリバリ働く同期の鈴木タカコと社食で昼食をとっていると、見慣れない顔の男性がタカコに声をかけます。

声をかけてきたのは、先月システム部に入ってきた優秀なSE、青島瑞樹でした。

「王子」と呼ばれるほど端正な顔立ちの瑞樹ですが、9つも年下な男に雪乃は全く興味が湧きません。

それよりも、彼女にとっての幸せは退勤後の一杯を行きつけのお店で飲むことでした。

お気に入りのツマミが出てくるのを待つ雪乃に、一本の電話が掛かってきます。

妹からのそれは、彼女の結婚式の予定についてでした。

彼氏と別れたことを告げた雪乃に対し、妹は「誰でもいいから連れてきて」と一方的に電話を切ってしまいます。

途方に暮れる雪乃・・・そんな時、偶然にも昼間出会した瑞樹が来店し、雪乃の存在に気付きました。

軽い挨拶から、話はオススメの料理、そして恋人の有無に代わり、雪乃は瑞樹が「彼女を作る気がない」ということを知ります。

瑞樹の立場や現状から、妹の結婚式の同伴者として都合が良さそうだと感じた雪乃。

ダメ元で式への同席をお願いすると、意外にもあっさりと承諾されます。

「僕も丁度良かった」

そう言った瑞樹の言葉の意味は、翌日出社してわかりました。

日々の女性社員からの好意に悩んでいた瑞樹により、「雪乃と付き合っている」という噂が広められていたのです。

おまけに、既成事実としてキスまでされてしまい、雪乃は翻弄されっぱなし・・・

事情を知ったタカコにアドバイスを貰い、大人の女性としての立ち振る舞いでペースを掴み取ろうとしてみますが、やはり瑞樹の方が一枚上手でした。

そんな日が続く中、休みを目前にした退社間際に、雪乃は後輩のミスに巻き込まれるような形で残業をする羽目に。

おまけに、彼女はデートを口実に退社をしてしまいました。

経験上、若い頃の「恋愛」や「結婚」の大切さを理解している雪乃に彼女を引き止めることはできなかったのです。

一人で調子の悪いコピー機と格闘している雪乃の元に現れたのは、呆れた顔の瑞樹でした。

深夜をまわる会社で誕生日を迎えた雪乃・・・そんな彼女に覆い被さるように、瑞樹は二度目のキスをします

そのまま一線を越えそうになる雪乃と瑞樹でしたが、今日の下着を思い出した雪乃がその場から逃走し、二人の関係は未遂に終わりました

瑞樹との関係を難しく考えることはない、とタカコに諭される雪乃ですが、かつて年齢を理由に関係を解消された雪乃は一人でいることの快適さを知ってしまったのです。

一人で生きていく覚悟を決めた雪乃が、自己啓発セミナーに参加しようと会場に向かうと、そこには別セミナーの講師として招かれていた瑞樹がいました。

瑞樹には全く理解できないセミナーに参加しようとする雪乃。

誕生日にそれはない、と無理矢理引っ張り出した瑞樹は、そのまま彼女を連れて礼服の買い出しに向かいます。

共にネクタイを選び、偶然開催されていた北海道物産展を覗く二人。

デートのような時間を楽しんだ後、大量の買い物袋を手に瑞樹は雪乃を自宅まで送ります。

マンションの前で別れを告げた瑞樹を部屋まで誘う雪乃・・・一度は未遂で終わった二人でしたが、今度は互いに承知の上で行為に至りました

雪乃の部屋で一夜を過ごした二人は朝食を一緒に食べて仕事に着くのですが、

徐々に瑞樹に惹かれ始める雪乃だがその裏腹には「偽装カップル」という関係が頭から離れずにいました。

雪乃が職場で販促資料の片付けを同僚の谷崎としていると、谷崎は大学時代では瑞樹の先輩だったらしく、その頃から瑞樹は彼女をつくらない人間だったということを知らされる。

その後、瑞樹と谷崎が二人でバーで飲んでいると瑞樹の女性と付き合わない理由の原因が話に出てきます。

飲みながら瑞樹の女性に対しての気持ちについて話をしている中、瑞樹は雪乃に対しての自分の「とある気持ち」を気づいてしまいます

瑞樹はその思いを抱えたままバーを後にして、雪乃のマンションに向かいます。突然の訪問に驚いた雪乃に対して瑞樹が自分の中の気持ちを正直に伝えます

「もう男性とは本気で付き合うことは無い。恋愛なんてもう十分」と心に決めていた雪乃の心だったが、瑞樹の正直な気持ちを知ることでその気持に大きな変化が訪れます

「帰らないで」そうつぶやいた雪乃は「もう前進あるのみだ」と心に思うのでした。

「青島くんはいじわる」1巻の感想をネタバレ紹介♪

続いて、「青島くんはいじわる」1巻の感想をお伝えします!

糖度高めな偽装カップル

妹の結婚式に同席させるため、一日だけ彼氏を演じて欲しい雪乃。

一方の瑞樹は、日頃から周囲のお誘いに対して嫌気を感じており、それを都合よく断るための存在を必要としておりました。

「恋人を必要としている」という意味で、互いの利害は一致しているのですが、雪乃と一緒に結婚式に参加する見返りを、瑞樹がその場で言わないのは策士だな、と思いました。

一日だけで良い雪乃と違い、瑞樹の目的だと会社の人に対して継続的に「付き合っているフリをする」ことになるので、雪乃の性格を考えると「なら、いいや」となりそうですし。

そんなわけで誕生した雪乃と瑞樹の偽装カップルですが、他の社員の目がない場の方がしっかりとイチャイチャしているんですよね。

偽装カップルなのに休日デートまでこなしていますし・・・これはもはや普通のカップルでは、と感じるくらい糖度高めの関係でした。

1巻の間で二人の関係がぐいぐいと縮まるので、いつまでも「自分の気持ちがわからない」状態を引き延ばす漫画に対して感じる焦ったさは全くありません。

むしろ、自分の気持ちに素直になる、という点では、大人の恋愛漫画らしからぬ素直さのある二人なので、見ていて気持ちの良さすら感じます

二人の関係が急速に変化していくのですが、そのきっかけとなる「思考」や「出来事」というのがわかりやすいので、そこまで不自然さもありませんでした。

ただ、二人の気持ちが徐々に変化していく様子をしっかりと味わいたい人や、くっついた後よりくっつくまでの過程が好き、という人にはあまりオススメできないかも・・・?

個人的には、今後大きな壁になりそうな「9歳差」と「結婚への意識」が気になるところですね

9歳差は・・・大きいですもんね・・・

 

一人より二人

女性の多い職場なせいか、私自身も先輩方からよく言われたものです。

「30歳を過ぎて『一人が楽しい!』が続いてしまったら、本当にもう結婚できなくなるよ」と。

そして、それ以上に危ないのが「男をつくるより、友達と遊んでいる方が楽しい」状態だそうです。

私にそんなアドバイスをくれた先輩も、今は一人より二人の楽しさに気付いたようですが・・・

本作の主人公である雪乃もまた、以前の先輩と同じく恋人と二人でいる時間よりも「一人でいる方が」または「友人といる方が」楽しい状態だったのでしょう。

仕事帰りの一杯があれば良かった雪乃・・・しかし、瑞樹との出会いを経て、その考えはどんどんと変化していきます。

面倒ごとは嫌だと思いながら、瑞樹にあっさり別れを告げられると「一緒にいたい」と感じてしまう

そんな雪乃の中にある矛盾が、揺れ動く心の様子を描いているようで可愛らしく思えます。

雪乃がそうなるきっかけとなったのが、友人であるタカコの「一人より二人の方が楽しくない?」という言葉なのもまた微笑ましいですよね。

言われてすぐに雪乃の心に刺さるのでは無く、じわじわと、瑞樹との関係が深まるにつれて雪乃の中でタカコの言葉が効いてくるのがまたリアルです。

大事な言葉って、意外と後になってからじゃないとピンとこないんですよね。

これからもタカコには雪乃の良い友人役として、どんどん瑞樹との関係を後押しして欲しいと思っています。

そして、瑞樹には雪乃にどんどん二人でいる楽しさを教えてあげて欲しいですね!

 

メインテーマは「年齢差」・・・?

瑞樹にとって雪乃は「ただの女避け」でした。

しかし、利害の一致で共にいるだけの関係だった雪乃が、瑞樹の想像を越えるような言動をするものだから、その興味はどんどん本気度を増していきます。

一方で、一人でいる気楽さに慣れてしまった雪乃が、瑞樹と出会うことでどんどん二人でいることの楽しさを覚え始める、という展開もあります。

偽装カップルものとしては、わりと王道の流れだと思います。

ただ、本作はその展開がわりと急速に進むので、話のメインは「偽装カップルが本気の恋に溺れる様子」ではなく9つ差という「年齢差によるギャップ」なのかもしれません。

結婚の話がちらりと出てきているので、今後結婚式のために実家へ向かうでしょうし、そういう話も出てくるのかな、と楽しみです。

9歳差というと、丁度私の兄と妹がそのくらいなので、だいぶ大きな差に感じますね。

恋愛に対する意識もそうでしょうし、瑞樹にとって「結婚」なんて視野にも入っていないんじゃなかろうかと思いますが、どうなんでしょう?

しかし、35歳の雪乃からしてみれば、そこが一番の問題になりそうですよね。

そもそも雪乃に結婚願望があるのか・・・あったとしたら、結婚を視野に入れた恋愛か否かで、瑞樹との関係を続けるのかどうか変わってくるでしょうし。

瑞樹に結婚する気がある、または雪乃に結婚願望がなく、ただ好きな人と一緒にいたいだけ、だったらなんの問題もないんですけどね。

ただ、結婚しないとなると両親の問題が大きそうです・・・

特に雪乃のご両親が許さないんじゃないかな、なんて心配してしまいますね。

今のままでも充分に糖度の高い二人なので、今後この二人の間にどんな困難が舞い込むのかが楽しみですね!

 

「青島くんはいじわる」1巻ネタバレまとめ

利害の一致から始まった瑞樹と雪乃の偽造カップル

しかし、気がつけば二人の距離はあっという間に近付いていきます

「これは恋ではないですか?」

そんな問いかけに戸惑う雪乃。

一人でいる方がいい・・・そう思っていた筈だったのに、口から溢れたのは正反対の言葉で・・・!?

一歩前進した二人がとうとう結婚式に向かう「青島くんはいじわる」2巻はこちらからどうぞ

青島くんはいじわる2巻